「シンパシー・フォー・ザ・デビル」 ニコラス・ケイジが謎のカージャッカーを怪演
ある夜、会社員デイビッド(ジョエル・キナマン)が、妻が産気づいた病院に駆けつける。ところが駐車場で赤い髪の男(ニコラス・ケイジ)に拳銃を突きつけられ、脅迫されてしまう。やむなくデイビッドは命令に従い、ラスベガス郊外へ車を走らせる。素性も理由も明かさない男の真意は何なのか……。 登場人物はほぼ2人だけで、悪夢のような一夜のドライブの行く末を描くスリラー映画である。トム・クルーズ主演の「コラテラル」を想起させるシンプルな設定だが、物語が佳境に差しかかると両者の間に深い因縁があるらしいことがわかってくる。パンクロッカーふうの強烈な風貌で謎のカージャッカーにふんしたケイジが、突如ブチ切れて荒れ狂うわ...