Yuval Adler
映画監督「シンパシー・フォー・ザ・デビル」(2023年)監督・脚本
ある夜、会社員デイビッド(ジョエル・キナマン)が、妻が産気づいた病院に駆けつける。ところが駐車場で赤い髪の男(ニコラス・ケイジ)に拳銃を突きつけられ、脅迫されてしまう。やむなくデイビッドは命令に従い、ラスベガス郊外へ車を走らせる。素性も理由も明かさない男の真意は何なのか……。 登場人物はほぼ2人だけで、悪夢のような一夜のドライブの行く末を描くスリラー映画である。トム・クルーズ主演の「コラテラル」を想起させるシンプルな設定だが、物語が佳境に差しかかると両者の間に深い因縁があるらしいことがわかってくる。パンクロッカーふうの強烈な風貌で謎のカージャッカーにふんしたケイジが、突如ブチ切れて荒れ狂うわ...
2025.2.28
ニコラス・ケイジが正体不明の狂気の男を怪演するノンストップアクションスリラー。 監督は、「ベツレヘム 哀しみの凶弾」(2013年)でデビューし、「マヤの秘密」(20年)でハリウッド進出を果たしたイスラエル出身のユバル・アドラー。ケイジ演じる謎のカージャック男に翻弄され、行き先不明の恐怖のドライブに付き合わされることになるデイビッドを、リブート版「ロボコップ」(2014年)や「ザ・スーサイド・スクワッド」シリーズのジョエル・キナマンが演じている。 出産が迫った妻の元へ向かうデイビッドの車に乗り込んでき見知らぬ男は、デイビッドに銃を突きつけ「車を出せ」と命じる。支離滅裂な男の命令に振り回される...