「ターコイズの空の下で」
タケシ(柳楽優弥)は裕福で道楽ざんまいの生活を送っていた。実業家の祖父三郎(麿赤兒)は、戦後に捕虜としてモンゴルに抑留されていた時に現地の女性との間に生まれた娘を捜すため、モンゴル人の馬泥棒アムラ(アムラ・バルジンヤム)をガイドに、タケシを旅立たせる。 物語を語っていくというより、大自然の中で異文化に触れていく青年の姿を断片的に描く。セリフは最小限に抑え、言葉が通じない中から生まれる人同士のコミュニケーションの面白さを映し出す。エピソードや展開は唐突で首をひねることもあるが、KENTARO監督はお構いなし。モンゴルの大地を8Kによる壮大な映像でとらえた風景は圧倒的。タイトル通り、空の色の美し...