地下室のヘンな穴
アラン(アラン・シャバ)とマリー(レア・ドリュッケール)の夫妻は、不動産屋に薦められ地下室に穴がある家を購入する。穴はなぜか2階の屋根裏に通じていて、そこを通り抜けると12時間先に行き、3日若返る。マリーは10年若くなってモデルになるという考えに取りつかれ、穴に入り続ける。一方アランの上司ジェラール(ブノワ・マジメル)は、若い恋人のために電子制御の人工性器を装着した。フランスの鬼才、カンタン・デュピュー監督による奇譚(きたん)コメディー。 若さへの妄執がもたらす悲喜劇、という寓意(ぐうい)よりもバカバカしさが先に立つ。穴に入り続けるマリーはアランのはるか先の未来に行ってしまうから、夫妻はほと...