Fernando Cayo
俳優「永遠の子どもたち」
周知の通り、スペイン映画界は才能あふれるフィルムメーカーをコンスタントに輩出しており、同国のアカデミー賞と呼ばれるゴヤ賞のノミネーションには、毎年優れた作品がずらりと並ぶ。2008年の第22回ゴヤ賞で脚光を浴びたのは、まだ30代前半の青年監督が手がけた長編デビュー作だった。 キーワード「暗闇なんて怖くない」 その作品「永遠のこどもたち」(07年)は、賞レースでは軽んじられがちなホラー映画でありながら、最優秀作品賞を含む14部門にノミネートされ、新人監督賞、脚本賞など7部門の受賞を果たした。監督のJ・A・バヨナはのちにハリウッドに招かれ、「ジュラシック・ワールド/炎の王国」(18年)のメ...
高橋諭治
2023.4.12
スペイン発のホラー。監督・脚本は、世界中を拠点に活動するスペインの脚本家、監督、撮影監督で、23歳で初の長編映画「Dulcinea」を発表したデビッド・ヘブレロ。本作が2作目の長編映画となる。 スペインの小さな村で、マリア(マカレナ・ゴメス)は、数年前にいじめによって自殺した息子の死を乗り越えられず、自ら人生を終えようとしていた。そんな彼女のもとに、奇妙な少女ルシアが訪れる。 「未体験ゾーンの映画たち2024」(2024年1月19日(金)〜3月21日(木)ヒューマントラストシネマ渋谷/2024年3月8日(金)~3月21日(木)シネ・リーブル梅田)で上映。自主規制R15+相当。 ©2023...
新人のJ.A.バヨナ監督が、製作総指揮を務めたギレルモ・デル・トロのバックアップを得て撮り上げたゴーストストーリー。海辺の古い屋敷に引っ越してきた女性ラウラの7歳の息子、シモンが謎の失踪を遂げた。懸命の捜索を続けるラウラは、かつて孤児院だった屋敷に隠された恐ろしい秘密を知る。 ©Rodar y Rodar Cine y Television, S.L / Telecinco Cinema, S.A., 2006