J.A.Bayona
監督「永遠の子どもたち」
「J・A・バヨナ 」記事件数
周知の通り、スペイン映画界は才能あふれるフィルムメーカーをコンスタントに輩出しており、同国のアカデミー賞と呼ばれるゴヤ賞のノミネーションには、毎年優れた作品がずらりと並ぶ。2008年の第22回ゴヤ賞で脚光を浴びたのは、まだ30代前半の青年監督が手がけた長編デビュー作だった。 キーワード「暗闇なんて怖くない」 その作品「永遠のこどもたち」(07年)は、賞レースでは軽んじられがちなホラー映画でありながら、最優秀作品賞を含む14部門にノミネートされ、新人監督賞、脚本賞など7部門の受賞を果たした。監督のJ・A・バヨナはのちにハリウッドに招かれ、「ジュラシック・ワールド/炎の王国」(18年)のメ...
高橋諭治
2023.4.12
「希望とは、目覚めている人間が見る夢である。」 有名な哲学者アリストテレスが残した名言の一つである。では、希望を持つことができないとはどういうことなのか……。 周りから完全に遮断された閉鎖的な世界で、変わることを禁じられた人々が「生きよう」とする世界。映画「アリスとテレスのまぼろし工場」について語っていく。 変化することを禁止 14歳の菊入正宗はいつものように仲間たちと普通の毎日を過ごしていた。ある日、町の製鉄所爆発事故により町が一変。空に謎のひび割れができ、時が止まってしまった。再び町が元に戻った時に支障をきたさないよう、変化することを町民一同禁止し、正宗たち学生は〈自分確認票〉...
堀陽菜
PRワーナーブラザース映画、MAPPA
2023.9.13
新人のJ.A.バヨナ監督が、製作総指揮を務めたギレルモ・デル・トロのバックアップを得て撮り上げたゴーストストーリー。海辺の古い屋敷に引っ越してきた女性ラウラの7歳の息子、シモンが謎の失踪を遂げた。懸命の捜索を続けるラウラは、かつて孤児院だった屋敷に隠された恐ろしい秘密を知る。 ©Rodar y Rodar Cine y Television, S.L / Telecinco Cinema, S.A., 2006