ふるさと やよい
1934年12月31日 生まれ
懲役を終えて出所した男が再び犯罪に巻き込まれる姿を描いたアクション。5年ぶりに出所した新吉(高倉健)だが、かっての組は解散し、新吉を愛していた亡き親分の娘・あつ子(故里やよい)は舎弟・岩切(二木柳寛)の愛人となっていた。宝石強盗を企んでいる岩切は新吉の弟・宏(小野透)を囮にして新吉を強盗に加担させる。宝石強盗に成功した岩切は新吉を殺害しようとするが、そんな岩切を射殺したのはあつ子の一撃だった。
無実の罪で追われる男を描いたクライム・アクション。銀行ギャングの容疑者として疑われた千代太(高倉健)は無実を主張して、ホテルの掃除夫をしている父(藤田進)と恋人・夏子(故里やよい)の前から姿を消した。一方、暴力団のボス・牛島(菅井一郎)の娘・葉子(森美代志)は父の仕事を嘆いて自殺未遂するが千代太に救われていた。やがて葉子を探す牛島は千代太を見つけて発砲、千代太は倒れるようにして父の元へ帰る。(追悼特別展「高倉健」図録より)