ブックセラーズ
世界最大規模のニューヨークブックフェアに集まる書店員、ディーラー、コレクターたちにカメラを向けたドキュメンタリー。老舗書店を引き継いだ3姉妹、革製本だけを扱うディーラー、作家、フラン・レボウィッツら個性豊かな人物が登場し、「不思議の国のアリス」のオリジナル手稿やオルコットが偽名で書いたパルプ小説など貴重な書物が次々に紹介されていく。 ベースはもちろん本への愛情だが、エピソードの多彩さにうなるばかり。デジタルの台頭で業界の状況は甘くはないが、若手のブックセラーが語る「私はアイデアがいっぱいあるから大丈夫」という言葉が頼もしい。美しく並んだ本の姿と物語を愛情たっぷりに捉えたこの映画全体から、紙の...