妻とその愛人を殺害した無実の罪で突如終身刑の身となった元銀行副頭取のデュフレーン。彼は刑務所で拷問、性被害、集団によるいじめに遭い、まるでにんげんでない人間たちに出会う。そんな中、モーガン・フリーマン演じる囚人レッド、その仲間たちと、刑務所外から本やレコードを調達して図書館を作ったり、時に銀行勤務の経験から、デュフレーン自ら警官の税務処理を担ったりしながら、殺伐とした刑務所で暮らす人たちの心を豊かにしていく。希望を持つことも許されない刑務所内で、次第に豊かな暮らしを望みはじめる囚人たちが、生き生きと描かれている。
1942年日本統治下にあるジャワ島日本軍捕虜収容所における捕虜と日本兵のクリスマス前後の不思議なやり取りを描く。
1947年の北アフリカを舞台に一組の夫婦がたどる残酷な運命を描いた恋愛映画。
売れない漫画家の助川(竹中直人)は河原で石を売り始める。妻のモモ子(風吹ジュン)と息子の三助を養わなくてはならないと思っているが、漫画は描けず、商売に手を出しては失敗続き。石のオークションに参加すれば失敗して持ち出しになる始末。助川と家族のエピソードを、とぼけた味わいでつづる。 つげ義春の同名漫画を原作とした、竹中直人の監督デビュー作。ベネチア国際映画祭で国際批評家連盟賞、毎日映画コンクールでは竹中のスポニチグランプリ新人賞などを受賞した。