マニア歴半世紀香港映画通も感涙 大ヒット「トワイライト・ウォリアーズ」のパロディーとオマージュと〝本気度〟
一言でジャンルを言い表せば「アクションコメディー」である。描かれているものは「絶頂期の香港映画への郷愁と賛歌」である。香港映画ファンとしてはじからはじまで、たっぷりと楽しませてもらった。 「アクション」と言っても、最近の意味ありげにもったいつけたハリウッド製や、子供がわめくだけの日本製と同様のものを思い浮かべると、肩すかしの後に体落としを食らう。暗い調子の画面の中、汚いおっさんたちが、何の容赦もない殴る蹴る斬る刺す撃つ絞めるの連続攻撃を飽きもせず繰り返すという、とてもデートに薦められる映画ではない。それでいながら「絶対もう一度見るゾ」という中毒的快感を抱かせてしまう、誠にヘンな大作である。 ...

川崎浩
2025.2.15