カオルの葬式
岡山県北にある宝樹寺をメイン舞台に、微かに残る古来よりの葬儀と、今を生きる人々を描く令和の〝不謹慎エンターテイメント〟。監督は、短編映画「空っぽの渦」で多くの国際映画祭にノミネートされた湯浅典子。スペイン、シンガポールから集結したスタッフとともに、鮮やかで美しい映像と厚みのある音響で、物語をより重層的に仕上げた。 カオル(一木香乃)という女性脚本家が亡くなった。彼女が残した遺言には、10年前に離婚した元夫の横谷(関幸治)が葬式の喪主になるようにと、記されていた。横谷が東京からカオルの故郷・岡山に到着すると、そこに居たのはカオルが遺した9才の一人娘・薫(新津ちせ)。ほかにもカオルの通夜、葬儀に...
製作年 2023年 監督:湯浅典子