カオルの葬式

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公開日: 2024年11月21日

カオルの葬式

岡山県北にある宝樹寺をメイン舞台に、微かに残る古来よりの葬儀と、今を生きる人々を描く令和の〝不謹慎エンターテイメント〟。監督は、短編映画「空っぽの渦」で多くの国際映画祭にノミネートされた湯浅典子。スペイン、シンガポールから集結したスタッフとともに、鮮やかで美しい映像と厚みのある音響で、物語をより重層的に仕上げた。

カオル(一木香乃)という女性脚本家が亡くなった。彼女が残した遺言には、10年前に離婚した元夫の横谷(関幸治)が葬式の喪主になるようにと、記されていた。横谷が東京からカオルの故郷・岡山に到着すると、そこに居たのはカオルが遺した9才の一人娘・薫(新津ちせ)。ほかにもカオルの通夜、葬儀に集まったのは、脚本家だったカオルのマネージャー、プロデューサーの先輩や親友、葬儀を取り仕切る婦人会や地主一家など、腹にイチモツありそうな故郷の人々。そして嵐の夜、事件が起きる。

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