青いカフタンの仕立て屋
2021年に日本公開された「モロッコ、彼女たちの朝」(2019年)で、臨月の未婚女性というモロッコのタブーを取り上げたマリヤム・トゥザニ監督が、民族衣装のカフタンを作る仕立て屋を舞台に、男性の生きづらさを生むモロッコ社会のタブーに再び踏み込んだ本作。戒律と法律によって異性愛しか許されないモロッコ社会で、真の自分を隠して生き、伝統を守る仕事を愛しながら苦悩する男が主人公。愛したい人を愛し、自分らしく生きることを美しい物語に昇華させた本作は、2022年カンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞した。 出演は「モロッコ、彼女たちの朝」(2019年)のルブナ・アザバル。死期が迫るなか最期の瞬間まで...
製作年 2022年
監督:マリヤム・トゥザニ