再見して気付く「トップガン」の魅力 友の死とアップライトピアノ:勝手に2本立て
ある映画の印象が、見直すことでがらりと変わることは珍しくない。わざわざ強調するまでもなく、たとえ同じ映画であろうとも、見るたびに見るほうの状況は心身ともに異なるのだから、印象もまた異なってくるのは至極当然のことではあるのだが、私にとって「トップガン」(1986年)はまさにそんな1本。 何から何まで気に入らない こういった思考が何をきっかけに形成されていくのか、我ながら不思議でならないのだが、映画を好きになり始めたころの幼い私は、見ていないにもかかわらず「トップガン」をバカにしていた気がする。どうせ単純極まりない軽薄な映画なんでしょう、と。そしていざ見てみても、残念ながら先入観は裏切られ...
髙橋佑弥
2022.10.02