1秒先の彼女
仕事も恋もいまいち冴(さ)えない郵便局員のシャオチー(リー・ペイユー)は、ダンス講師(ダンカン・チョウ)にバレンタインのデートに誘われるが、目覚めるとなぜか翌日に。毎日郵便局にやって来るバス運転手のグアタイ(リウ・グァンティン)が、消えたバレンタインの秘密を握っていた。 「熱帯魚」「ラブ ゴーゴー」で日本でもファンを生んだ台湾の監督、チェン・ユーシュンの作品。何をするにもワンテンポ早い女と遅い男を軸に、時間の流れに関する奇跡を描く。グアタイの行動を純愛ゆえと捉えるか、独り善がりと捉えるかは意見が分かれそうだが、見終わる頃には不器用な登場人物がいとおしくてたまらなくなるのは、チェン監督ならでは...