Chen Yu-Hsun
1962年6月20日 生まれ
「1秒先の彼」原作「1秒先の彼女」「熱帯魚」「ラブゴーゴー」
キュートな快作の台湾映画「1秒先の彼女」をリメークした山下敦弘監督。「自分の映画作りは、かけ算」と言う。チェン・ユーシュン監督の台湾オリジナル版、日本版脚本の宮藤官九郎、そして主演の岡田将生と清原果耶……。掛け合わせた結果はいかに。 チェン・ユーシュン監督のラブファンタジーをリメーク 「1秒先の彼女」は、何をするにも人より早いせっかちな郵便局員と、必ず遅れるのんびりのバス運転手が、時間の止まった1日に起きる出来事を描くファンタジーでラブコメディー。「リメークを」と持ちかけられてから作品を見た。 「自分が作るという前提だったので、ラストはカタルシスがあってグッときたけど、意...
勝田友巳
2023.7.05
仕事も恋もいまいち冴(さ)えない郵便局員のシャオチー(リー・ペイユー)は、ダンス講師(ダンカン・チョウ)にバレンタインのデートに誘われるが、目覚めるとなぜか翌日に。毎日郵便局にやって来るバス運転手のグアタイ(リウ・グァンティン)が、消えたバレンタインの秘密を握っていた。 「熱帯魚」「ラブ ゴーゴー」で日本でもファンを生んだ台湾の監督、チェン・ユーシュンの作品。何をするにもワンテンポ早い女と遅い男を軸に、時間の流れに関する奇跡を描く。グアタイの行動を純愛ゆえと捉えるか、独り善がりと捉えるかは意見が分かれそうだが、見終わる頃には不器用な登場人物がいとおしくてたまらなくなるのは、チェン監督ならでは...
2021.6.24
なんでも人より早い郵便局員のシャオチーは、ウェンソンと出会って七夕の夜を過ごす約束をした。バスで待ち合わせの場所に向かっていたはずが自宅のベッドで目覚め、真っ赤に日焼けしたうえ、七夕節の翌日だった。一方、なんでも人より一足遅いバス運転手のグアタイは、シャオチーの郵便局に通い詰めていた。七夕節の日に彼がバスを運転中に、気付くと自分以外の人が動きを止めていた。
受験を控えた中学生ツーチャンは、誘拐現場に居合わせて被害者の少年と一緒に連れ去られる。2人を預かった犯人一味の1人は、ひょんなことから自分の田舎に2人を連れて行くことになる。チェン・ユーシュン監督のデビュー作。第48回ロカルノ国際映画祭青豹賞、第32回金馬奨最優秀脚本賞、最優秀助演女優賞を受賞。 2024年7月20日より新宿K’s cinemaほか全国順次開催される「台湾巨匠傑作選2024~台湾映画の傑物 ワン・トン(王童)監督と台湾ニューシネマの監督たち~」でデジタルリストア版を上映。 © Central Motion Picture Corp. © 2011 Taiwan Film a...
台北を舞台にしたオムニバスのラブコメディー。初恋の女性と再会したパン屋はのど自慢で愛を伝えようと同じアパートの歌手に歌のコーチを頼み、別の部屋に住むタイピストの女性は拾ったポケットベルをきっかけに男と会話するようになりダイエットに励み、パン屋の初恋の女性は飛び込みのセールスマンとひとときを過ごすことになり……。数珠つなぎのエピソードを、ユニークな構成とポップな映像で描く。 © Central Motion Picture Corp.
監督は「天然コケッコー」(2007年)や、「ぼくのおじさん」(2016年)の山下敦弘。台湾アカデミー賞で5部門を制したチェン・ユーシュン監督の「1秒先の彼女」を原作に、宮藤官九郎がオリジナルの印象を残しながら、人生の苦みやもどかしさなどのエッセンスを加えて脚本を書いたファンタジー作品。岡田将生がワンテンポ早いハジメ、清原果耶がワンテンポ遅いレイカを演じる。 ワンテンポ早い彼(ハジメ)と、遅い彼女(レイカ)。テンポが違うふたりの〝時差〟ラブストーリー。 ©2023映画『1秒先の彼』製作委員会