アウシュヴィッツのチャンピオン
1940年、ワルシャワの元ボクシングチャンピオン、テディは、アウシュヴィッツ収容所に送り込まれる。ある時ボクシングの技量を見いだされ、娯楽を欲するナチス将兵のために、リングに立つことになる。テディは対戦相手を軒並み打ち倒し、報酬として手に入れた食糧や医薬品を仲間に分け与える。一方で、収容所ではユダヤ人たちが次々と殺され、衰弱して死んでいった。 実在したプロボクサーがモデル。テディの試合はナチスのための娯楽だが、収容所の人々にとっては陰惨で過酷な日常を生き抜く希望となり、テディ自身の尊厳を保つ糧にもなっていく。 テディを演じたピョートル・グロバツキの肉体のおかげで、リングの熱狂とテディが収容...