わたしはダフネ
とあるキャンプ場で休暇を楽しんでいたダウン症の女性ダフネ(カロリーナ・ラスパンティ)の母マリアが突然他界した。ダフネは悲しみをこらえ、少しずつ日常を取り戻していくが、父ルイジ(アントニオ・ピオヴァネッリ)はふさぎ込みっぱなし。やがて2人はダフネの提案で、マリアの故郷を目指す旅に出る。 フェデリコ・ボンディ監督がSNSで見いだした演技未経験の主演女優ラスパンティが、全編を牽引(けんいん)する家族劇だ。赤毛のダフネは一見少女のようだが、いざ口を開けば率直かつ成熟した物言いを連発。勤務先のスーパーの同僚、旅先で初めて出会った人々とも分け隔てなく接する彼女のおおらかな一挙一動が笑いや驚きを生み、映画...