Martin Sherwin
1937年7月01日 生まれ
原作:「オッペンハイマー 「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇」
「マーティン・J・シャーウィン」記事件数
「American Prometheus: The Triumph and Tragedy of J. Robert Oppenheimer」。直訳では「アメリカン・プロメテウス:オッペンハイマーの勝利と悲劇」となるこの文が、映画「オッペンハイマー」の原作となった書籍のタイトルである。映画冒頭のナレーションにもあったように、戦争をもたらすきっかけとなった 〝火〟を人類に与えるギリシャ神話の男神プロメテウスで、〝原爆の父〟を形容しているフレーズだ。 この伝記と、それを膨らませたクリストファー・ノーラン監督の脚本との違いを意識することが、映画と書籍の両方をより深く味わうためのヒントになるだろう。...
芦田央
2024.4.17
昨秋公開された山崎貴監督による「ゴジラ-1.0」の興奮冷めやらぬこの春、アメリカから同作を超えんばかりのモンスター映画がやってきた。ゴジラ70周年×「モンスター・ヴァース」シリーズ10周年作品「ゴジラxコング 新たなる帝国」(2024年4月26日全国公開)である。すでに公開国では驚異的大ヒットを記録している。その魅力はいかなるものか? 「ひとシネマ」編集部の目でご案内しよう。 ◎魅力1◎ゴジラとコングの位置付け 「モンスター・ヴァース」でのゴジラ像は日本版ゴジラ像とは異なる。どこか宗教的なたたずまいを漂わす日本版に対して、「モンスター・ヴァース」版は、比類なき物理的パワーが...
ひとシネマ編集部
PR東宝
2024.4.25
第二次世界大戦中に米の原子爆弾開発を主導した物理学者、ロバート・オッペンハイマーの生涯を、「インセプション」「TENET テネット」などのクリストファー・ノーラン監督が映画化した。オッペンハイマーはマンハッタン計画を成功に導いた一方で、戦後は反核に傾いて議会から共産主義者と糾弾され、失脚する。破滅的な兵器開発に葛藤する天才物理学者を、妻との関係も絡めながら描く。 ゴールデングローブ賞でドラマ部門作品賞、監督賞など最多5部門で受賞。第96回アカデミー賞で、作品賞、監督賞、主演男優賞(キリアン・マーフィー)、助演男優賞(ロバート・ダウニー・Jr.)、撮影賞、作曲賞、編集賞の7冠を獲得。 ©U...