Robert Downey Jr.
1965年4月03日 生まれ
アメリカ出身の俳優。父はロバート・ダウニー。1992年「チャーリー」でアカデミー賞主演男優賞にノミネート。他の代表作は「シャーロック・ホームズ」(09年)、「アイアンマン」シリーズなど。
米国から8カ月遅れで映画「オッペンハイマー」が日本で公開された。この映画には、記憶の扉を開けるマジックがあるようだ。友人は大学時代に学んだ芸術と平和のための講義の資料を読み返して、リポートを書き始めている。なかには、映画を2度見てオッペンハイマーに関する本を買い込んだ知人もいる。どうやら、この映画は平和を追求する人たちのスイッチを入れ、記憶を呼び覚ますパワーを持っているらしい。 登場人物ほぼ全員が精神錯乱者 学生時代のオッペンハイマーは、大学の教授にダメ出しされ、憎しみを込めて教授の青いリンゴに青酸カリを注入する。それほど、直情的で精神的にヤバイ人物がやがて優秀な科学...
北澤杏里
2024.5.02
「善良な」人たちから この映画はある真実を教えようとする。 今ぼくたちがどこにいるのか。 どこか遠くにさえ感じる「歴史的事実」は、ぼくたちと同じ「善良な」人たちからつくられた。その真実に迫るのは世界中の誰にとっても勇気のいることだ。 「バーベンハイマー」炎上により、日本での公開が遅れた。映画本編よりも、米アカデミー賞授賞式の中継で、賞を総ナメにしている様子を先に見ることになった「オッペンハイマー」。フィルムにこだわりのあるクリストファー・ノーラン。どんなにひきこまれるだろうと期待して見た。 翌朝、別の感情が芽生えてきた 不思議な映画だった。話題になっている通り、実際の投下シー...
道山れいん
2024.5.01
第96回アカデミー賞で、作品賞など13部門で候補入りしている大本命。ジャンルにくくれば〝原爆の父〟ロバート・オッペンハイマー(1904~67年)の伝記映画だが、その枠をはるかに超えたスケール感、膨大な情報を詰め込みながら滞ることのない語り口、個人の葛藤と世界の激動が無理なく並ぶ構成、そして圧倒的な映像体験。一人の人間の半生記でも、これはIMAXの大画面で見たくなる。オスカー最有力との呼び声も納得である。しかし同時に、原爆被害を知る国から見るとひっかかりもあるのだった。 ナチスと核開発競争 ロスアラモスの内幕 映画は、第二次世界大戦後の冷戦期、オッペンハイマー(キリアン・マーフ...
勝田友巳
2024.3.07
口出しの多いオーナーと対立して辞職した一流レストランの料理長カール(ジョン・ファブロー)は、マイアミで出会ったキューバサンドのおいしさに驚き、移動販売を思い立つ。
第二次世界大戦中に米の原子爆弾開発を主導した物理学者、ロバート・オッペンハイマーの生涯を、「インセプション」「TENET テネット」などのクリストファー・ノーラン監督が映画化した。オッペンハイマーはマンハッタン計画を成功に導いた一方で、戦後は反核に傾いて議会から共産主義者と糾弾され、失脚する。破滅的な兵器開発に葛藤する天才物理学者を、妻との関係も絡めながら描く。 ゴールデングローブ賞でドラマ部門作品賞、監督賞など最多5部門で受賞。第96回アカデミー賞で、作品賞、監督賞、主演男優賞(キリアン・マーフィー)、助演男優賞(ロバート・ダウニー・Jr.)、撮影賞、作曲賞、編集賞の7冠を獲得。 ©U...
ロバート・ダウニー・Jrが、亡き父ロバート・ダウニー・シニアにささげるドキュメンタリー。映画界のパイオニア、監督そして俳優として多岐にわたる活躍を見せた父のキャリアと生涯に迫る。 Netflix (C) 2022