きたくに こうじ
小説家、「かくしごと」原作:「噓」(PHP文芸文庫刊)
「北國浩二」記事件数
昨秋公開された山崎貴監督による「ゴジラ-1.0」の興奮冷めやらぬこの春、アメリカから同作を超えんばかりのモンスター映画がやってきた。ゴジラ70周年×「モンスター・ヴァース」シリーズ10周年作品「ゴジラxコング 新たなる帝国」(2024年4月26日全国公開)である。すでに公開国では驚異的大ヒットを記録している。その魅力はいかなるものか? 「ひとシネマ」編集部の目でご案内しよう。 ◎魅力1◎ゴジラとコングの位置付け 「モンスター・ヴァース」でのゴジラ像は日本版ゴジラ像とは異なる。どこか宗教的なたたずまいを漂わす日本版に対して、「モンスター・ヴァース」版は、比類なき物理的パワーが...
ひとシネマ編集部
PR東宝
2024.4.25
「生きてるだけで、愛。」(2018年)で長編監督デビューした映像クリエイター、関根光才の2作目となる本作は、ミステリー作家・北國浩二による「噓」を原作に、一つの嘘をきっかけに、それぞれの〝かくしごと〟が明らかになっていくヒューマン・ミステリー。 長年確執のあった父・孝蔵(奥田瑛二)の認知症の介護のため、田舎へ戻った絵本作家の千紗子(杏)は、ある日、事故で記憶を失った少年(中須翔真)を助ける。少年に虐待の痕を見つけた千紗子は、彼を守るため、自分が母親だと嘘をつき一緒に暮らし始める。一つの嘘から始まった千紗子と少年、そして認知症が進行する父親の三人の生活は、次第に新しい家族のかたちを育んでいくが...