みながわ あきら
ファッションデザイナー、minä perhonen創設者
タイトルの「フィシス」は、古代ギリシャ語であるがままの自然の意。太古から現代まで、人々が自然をかたどって文様を描いてきた営みが、水の波文のように無限に広がっては消えるリズムと自然の神秘をイメージしている。監督・撮影・編集は、ドキュメンタリー「ちいさな惑星〜循環するわたしたち〜」(2020年)を手がけた写真家・映像作家の茂木綾子。タイトルは、人類学者・中沢新一の考案による。 創業400年を迎える、和紙に文様を手摺りする唐紙を継承してきた京都の工房「唐長」。植物文、雲や星を表す 天象文、渦巻や波文などが刻まれた江戸時代の板木に、泥絵具や雲母を載せ、 和紙に文様を写していく。その反復によって生み出...