Viktoria Miroshnichenko
1994年5月16日 生まれ
「ビクトリア・ミロシニチェンコ」記事件数
ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから5カ月、戦争がどのような破壊と犠牲をもたらしているのか、考えずにはいられません。毎日毎日人々が殺され、負傷し、さらにトラウマ、精神的外傷を加えられてしまう。いたたまれない思いに襲われます。 帰還した女性兵士たち 戦争の傷は映画でも繰り返し描かれてきました。「国境の夜想曲」はシリア内戦後の人々の姿を描いたドキュメンタリーですが、戦闘がほぼ収束した後とはいえ、誰もが戦争のなかで生きることを強いられている。子どもの描く絵にも、人の殺される姿が当たり前のように登場していました。 とはいえ、戦争の傷というと、兵士ではない一般国民の受けた経験が中...
藤原帰一
2022.7.19
「希望とは、目覚めている人間が見る夢である。」 有名な哲学者アリストテレスが残した名言の一つである。では、希望を持つことができないとはどういうことなのか……。 周りから完全に遮断された閉鎖的な世界で、変わることを禁じられた人々が「生きよう」とする世界。映画「アリスとテレスのまぼろし工場」について語っていく。 変化することを禁止 14歳の菊入正宗はいつものように仲間たちと普通の毎日を過ごしていた。ある日、町の製鉄所爆発事故により町が一変。空に謎のひび割れができ、時が止まってしまった。再び町が元に戻った時に支障をきたさないよう、変化することを町民一同禁止し、正宗たち学生は〈自分確認票〉...
堀陽菜
PRワーナーブラザース映画、MAPPA
2023.9.13
第二次世界大戦直後のレニングラード(現在のサンクトぺテルブルク)。PTSDを抱えながら傷病軍人病院で働くイーヤは、戦友マーシャの子どもを預かっていたが、誤って死なせてしまう。帰国したマーシャは、イーヤに子どもを産んでくれと迫る。2人の女性の苦しみに満ちた生きざまを描く。 © Non-Stop Production, LLC, 2019