音楽賞 林正樹「すばらしき世界」 初めての映画挑戦で栄冠
画面の役所広司と即興演奏で共演 ピアニストで作曲家の林正樹にとって、「すばらしき世界」は初めて手がけた長編映画の音楽だった。その作品で、毎日映画コンクール音楽賞を受賞。「映画音楽では新人に等しくて、素直にうれしいです」 出過ぎずBGMになり過ぎず 西川美和監督は当初、さまざまなタイプの音楽を構想し、複数の音楽家に依頼しようと考えていた。しかし音楽プロデューサーに引き合わされた最初の打ち合わせで、林は西川監督から一任された。「シンプルで小編成のイメージでと言われて、普段の演奏に近く、自分の音楽性を出せるような楽曲でいけたらと最初から思いました。何かに音楽を付けるのは好きでしたし、い...
ひとシネマ編集部
2022.2.28