とりかい あかね
1981年8月12日 生まれ
漫画家、原作:「先生の白い嘘」(講談社「月刊モーニング・ツー」所載)
印象に残るのは泣き顔ではなくて笑った顔 「ディア・ファミリー」は、よく泣く映画だ。出てくる人たちが、たくさん涙を流す。家族の1人が不治の病で助からないのだから、当然ではある。それでもこの映画、印象に残るのは泣き顔ではなくて笑った顔だ。特に、映画の半ばで命が尽きる次女の佳美の笑顔がいい。その死は物語の終点ではなく、むしろ新たな始まりとなる。若い命が失われる悲運に見ている方も泣かされるけれど、見終わると前向きな気分になって、温かい気持ちで席を立つ。〝難病もの〟はたくさん見てきたけれど、こんな映画、なかなかない。 苦闘と挫折の10年 登場する坪井家の人たちは、みなたくましい。映画は...
勝田友巳
PR東宝
2024.6.13
原作は、男女の性の不条理と目を背けたくなるような歪んだ感情を痛々しくもリアルに描き、累計部数100万部(全8巻/デジダル版を含む)を超える鳥飼茜の同名漫画。監督を務めるのは、「植物図鑑 運命の恋拾いました」(2016年)や「弱虫ペダル」(20年)、「恋わずらいのエリー」(24)などを手掛けたヒットメーカーの三木康一郎。主人公である高校教師・原美鈴を「事故物件 怖い間取り」(20年)やドラマ「あなたの番です」で強烈な個性を放つキャラクターを演じた奈緒が演じる。衝撃的な性の描写がある原作だが、三木監督の熱意と奈緒の覚悟によって実写化が実現した。 美鈴が担任するクラスの男子生徒・新妻祐希を演じるの...