みよし あやか
Ayaka Miyoshi
1996年6月17日 生まれ
日本の俳優。主な出演作「ナックルガール」
「そうか、日本もここまで来ちゃったか~」と最初に思った。ちょっと前なら映画や漫画の中だけで想像をこえなかったテーマが令和の今、想定内の未来、地続きの未来、未来予想図じゃないか?と末恐ろしくなった作品。平野啓一郎の同名小説が原作の本作。2040年自らの意思で死を選んだ母親をAIでよみがえらせた主人公・朔也(池松壮亮くん)は普段は遠く離れた依頼主の指示通りに動く「リアル・アバター」として働く真面目な青年。だが自分に何も告げずに〝 自由死 〟を選んでいた母の本心を知るため、最新AIを搭載したバーチャル・フィギュア(VF)技術を利用して仮想空間に母をよみがえらせる。しかし段々、自分を見失っていく……。...
沖直実
2024.11.16
石井裕也監督の最新作「本心」は、平野啓一郎による同名小説を映画化したものだ。テクノロジーが急速に進化し仮想空間でのやりとりが当たり前となった少し先の日本を舞台に、時代が変わっても永遠に変わることのない〝人間の心の本質〟をめぐる物語を描いている。本作の映画化は、これが石井監督との9度目のタッグとなる池松壮亮の「これを映画化すべきだ」という提案からすべてがはじまったらしい。 コロナ禍の2020年、時代の転換期にすべてがはじまった 唯一の家族である母(田中裕子)を失った主人公・石川朔也(池松)は、生前に彼女が〝自由死〟を選択していたと聞かされる。彼はすさまじい勢いで変化していく世界に...
折田侑駿/Yushun Orita
2024.11.11
「大事な話があるの」という電話を最後に急逝した母は、なぜ「自由死」を選んだのか。幸せそうだった母の本心を知りたい朔也は、仮想空間上に〝人間〟を作る技術、VF(バーチャルフィギュア)を知り、AI(人工知能)に生前の母のデータを集約させる。完成した〝母〟は、息子が知らなかった一面をのぞかせていく。 原作はミステリー、SF、社会問題(格差、死の自己決定)と複合的要素を持つ平野啓一郎の小説。作者はテーマを「最愛の人の他者性」と述べていたが、映画での朔也も母の心を探してさまよい、他者と出会い、人生が動いていく。朔也役の池松壮亮、母と〝母〟を演じた田中裕子、母の親友だったという「三好」役の三吉彩花らが、...
2024.11.08
〝今際の国〟での理不尽な〝げぇむ〟を行き抜き、クリアする度に手に入る数字のトランプをすべて集めたアリス(山﨑賢人)たち。ミラ(仲里依紗)から新たな戦いの幕開けを告げられたアリスは、絵札のカードをクリアするためにウサギ(土屋太鳳)たちと渋谷に向かうが、突然始まった銃撃戦に巻き込まれる。同時に複数の〝げぇむ〟に参加することができないのではないかという仮説を立て、別の会場に向かったアリスたちを迎えたのは、強烈なカリスマ性を持つキューマ(山下智久)だった。敵でありながらも〝げぇむ〟を通してキューマの生きざまに触れ、生きることの意味を考え始めるアリス。一方、ウサギは尊敬する父を死に追いやった元の世界に戻...
原作は、男女の性の不条理と目を背けたくなるような歪んだ感情を痛々しくもリアルに描き、累計部数100万部(全8巻/デジダル版を含む)を超える鳥飼茜の同名漫画。監督を務めるのは、「植物図鑑 運命の恋拾いました」(2016年)や「弱虫ペダル」(20年)、「恋わずらいのエリー」(24)などを手掛けたヒットメーカーの三木康一郎。主人公である高校教師・原美鈴を「事故物件 怖い間取り」(20年)やドラマ「あなたの番です」で強烈な個性を放つキャラクターを演じた奈緒が演じる。 美鈴が担任するクラスの男子生徒・新妻祐希を演じるのは、映画初単独出演となる人気グループHiHi Jetsのメンバー猪狩蒼弥。強烈なトラ...
「大事な話があるの」そう言い残して急逝した母が、実は〝自由死〟を選んでいた。唯一の家族を失くした朔也(池松壮亮)は、幼なじみの岸谷(水上恒司)の紹介で「リアル・アバター」の仕事を始める。カメラが搭載されたゴーグルを装着し、リアル(現実)のアバター(分身)として依頼主の代わりに行動する業務を通して、人々が胸の内に秘めた願いや時には理不尽な悪意にさらされ、人の心の奥深さとわからなさを日々体感してゆく。そんなとき、仮想空間上に任意の〝人間〟を作る「VF(バーチャル・フィギュア)」という技術を知る。「母は何を伝えたかったのか?どうして死を望んでいたのか?」整理のつかない気持ちを解消するため、なけなしの...
将来を有望視されるボクサー、橘蘭は、ある日突然、大切な妹が失踪し、自殺したと警察からの知らせを受ける。蘭は警察の検視結果を信じることができず、独自の調査をはじめ、ある日手に入れた監視カメラの映像から妹がまだ生きていることを確信するが‥‥‥。 ©2023 Amazon Content Services LLC or its Affiliates
引きこもりがちの有栖良平(アリス)は優秀な弟と比較され居心地が悪くなり家を出て行く。親友のカルベ、チョータと渋谷のスクランブル交差点をふざけて渡っていると、大きな事故を引き起こしてしまう。警察の目を盗んで逃げ出し、隠れたトイレを出るとそこは命をかけた「GAME」をおこなうパラレルワールドへ迷い込んでしまう。 Netflixシリーズ「今際の国のアリス」は配信中 © Haro Aso,Shogakukan / ROBOT