「NOPEノープ」© 2022 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.

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2022.8.26

NOPE ノープ

毎週公開される新作映画、どれを見るべきか? 見ざるべきか? 毎日新聞に執筆する記者、ライターが一刀両断。褒めてばかりではありません。時には愛あるダメ出しも。複数の筆者が、それぞれの視点から鋭く評します。筆者は、勝田友巳(勝)、高橋諭治(諭)、細谷美香(細)、鈴木隆(鈴)、山口久美子(久)、倉田陶子(倉)、渡辺浩(渡)、木村光則(光)、屋代尚則(屋)、坂本高志(坂)。

父の死後、米西部の牧場を受け継いだ若い兄妹OJ(ダニエル・カルーヤ)とエメラルド(キキ・パーマー)。彼らが暮らす土地の上空に謎の飛行物体が出現し、停電などの怪現象が起こる。監視カメラを購入した兄妹は、その物体を撮影しようと試みる。

「ゲット・アウト」「アス」のジョーダン・ピール監督が、未確認飛行物体、すなわちUFOという題材に挑戦。といっても斬新なプロットのひねりで鳴らす俊英の新作だけに、単なる〝空飛ぶ円盤〟の話ではない。種明かしは見てのお楽しみとして、SF的な奇想と西部劇風の原風景を融合させた映像の雄大さに目を奪われる。登場人物の一人がUFO撮影用に手回し式のアナログカメラを持ち出すなど、細部のマニアックな描写も面白い。

消化不良気味のサブストーリーのせいでテンポがもたつくのは難点だが、新鮮な驚きに満ちた見せ物映画である。特筆すべき撮影監督は「TENET テネット」のホイテ・バン・ホイテマ。2時間11分。東京・TOHOシネマズ日比谷、大阪・TOHOシネマズ梅田ほか。(諭)

異論あり

草創期から黒人が関わっていたのだ、という演説のあたりまでは社会派ホラーのピール監督節だが、物語は次第にシャマラン風のこけおどし的壮大さへと向かってゆく。日本アニメ風イメージまで加わって、あっけにとられる結末に。良くも悪くも期待は裏切ってくれる。(勝)

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