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2021.4.08

21ブリッジ

毎週公開される新作映画、どれを見るべきか? 見ざるべきか? 毎日新聞に執筆する記者、ライターが一刀両断。褒めてばかりではありません。時には愛あるダメ出しも。複数の筆者が、それぞれの視点から鋭く評します。筆者は、勝田友巳(勝)、高橋諭治(諭)、細谷美香(細)、鈴木隆(鈴)、山口久美子(久)、倉田陶子(倉)、渡辺浩(渡)、木村光則(光)。

ニューヨークで深夜に大量のコカインを奪った2人の男が、突入してきた警察官7人を射殺する事件が発生する。殺人課の刑事アンドレ(チャドウィック・ボーズマン)は麻薬捜査官のフランキー(シエナ・ミラー)と組み、マンハッタン島に架かる21の橋全てを封鎖して犯人を追跡する。ただし時間は午前5時まで。アンドレは犯人捜査の中で隠された陰謀に気づく。

昨年43歳で他界した「ブラックパンサー」のボーズマン主演作。物語は至ってシンプルだが、地に足の着いた銃撃戦やスピーディーで無駄のない展開で楽しめる刑事もの。摩天楼の空撮の明るさと路地裏の暗さの対比が、都会の闇を映し出してニューヨークの夜らしい背景になった。アンドレの正義感がやや未消化だったり、先が予測できてしまったりする部分はあるが、懐かしい良質なアクション映画の系譜に連なる作品。「フレンチ・コネクション」へのオマージュにもニヤリ。ブライアン・カーク監督。1時間39分。東京・TOHOシネマズ日本橋、大阪・TOHOシネマズ梅田ほか。(鈴)

異論あり

久々の正統派刑事アクションで、街中の追跡劇や銃撃戦、車の激突の仕方まで、ツボを押さえて迫力たっぷり。職人芸を見るようだ。現代のニューヨークがリアルに反映されていれば見どころもさらに多かったろうが、物語に重みはない。退屈しないけど、見たそばから忘れそう。(勝)