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2023.2.12
「ハリー・ポッターと賢者の石」から学ぶ私たちにとって唯一使える魔法
突然だが、「もしも魔法が使えたら…」と考えたことはないだろうか。
大学に遅刻しそうな時は箒(ほうき)に乗って空を飛んだり、重たい物を運ぶ時は魔法で持ち上げたりすることができたらと思うことがある。
今回はそんな魔法が使えるようになる魔法使いたちの学校の物語である。
ハリー・ポッターシリーズの第1作、「ハリー・ポッターと賢者の石」。
3人は仲良くなり常に行動を共に
この作品では、主人公ハリー・ポッターは自分が魔法使いであることを知らない。
しかし、ハリーの11歳の誕生日にハグリッドという魔法使いに自身が魔法使いであることを告げられホグワーツ魔法魔術学校に通い始める。
ホグワーツ魔法学校に入学したハリーはロン、ハーマイオニーの2人の友人らと共に魔法使いの勉強を始める。
3人は仲良くなり常に行動を共にしている。
そして何か困難や気づきがあると3人で話し合い解決しようと行動する。
正義感が強く行動力のあるハリーと、たくさんの知識を持ち頭の回転が速いハーマイオニーは良いコンビである。
なにかと直感的に行動しようとするハリーをハーマイオニーが冷静な判断で止める。
一方でルールに厳密で少し融通が利かなかったハーマイオニーはハリーに影響され柔軟性を身につける。
互いに相手に良い影響を与え合える関係性というのは素晴らしいことだと思う。
ではロンはどうだろうか。
ハリーやハーマイオニーと比べたら目立った特徴はないように思える。
チェスが得意という特技はあるがハリーのように勇敢なわけでも、ハーマイオニーのように賢いわけでもない。
魔法も失敗するしクモを怖がったりもする。
しかし、私はロンは誰よりも優しくて友達想いだと思っている。
出会ったばかりのハリーともすぐに仲良くなり最初は嫌っていたハーマイオニーとはいつのまにか行動を共にするようになっている。
いつもは怖がりだが友達のためであったら自分を犠牲にする行動もとる。
このように彼は誰よりも素直で、誰よりも優しい性格なのだ。
優しさというのは一つの才能だと私は思っている。
心から人に優しくできる人もいれば、優しくしようとして人に優しくする人もいる。
もちろん心から人に優しくできる人は素晴らしいと思うが、人に優しくしようと努める人を私はもっとすてきだと思う。
私は心から優しい人ではないが常に人に優しくできるような人でありたい。
私たちにとって唯一使える魔法
私は「ハリー・ポッター」での一つの大きなテーマはダンブルドア校長が語る「愛」だと思う。
家族への愛、恋人への愛、信頼する人々への愛、そして友達への愛。
愛というのは相手との関係が何であれ、距離を縮めるために必要なものであり、誰もが持っているものだと思う。
愛というものを日ごろの生活の中で意識することはあまりないが、私たちは無意識のうちに人に愛を与え、そして与えられているのだと思う。
その代表的なものが友情だと思う。
「この友達のためなら何でもできる」と思った経験がある人は多いのではないだろうか。自分のためにできないことも、特別な友達のためなら出来るような気がする。
こんな経験がある人は多いのではないだろうか。
もちろん今は私が一番イメージしやすかった友達を代表例としてあげているが、相手は家族でも恋人でも誰でも良いと思う。
愛を人に向けられることは、私たちの暮らしを一層豊かにしてくれる。
人を大切にする思いは素晴らしいことなのだ。
誰かを大切に思いその人のために行動すること、「愛」、これこそが魔法を使えない私たちにとって唯一使える魔法なのだと思う。
ハリーはホグワーツに入学する前はいとこ一家と暮らしており、そこでは常に冷遇されていた。
そのため、ハリーはロン、ハーマイオニーと出会って初めて愛を感じたのだと思う。
彼らの友情はまだ始まったばかり。
まだまだ続く彼らの物語、ぜひ愛する人と一緒に見てはいかがだろうか。
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