新 感染半島 ファイナル・ステージ ©2020 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILMS.All Rights Reserved.

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2021.1.07

新 感染半島 ファイナル・ステージ

毎週公開される新作映画、どれを見るべきか? 見ざるべきか? 毎日新聞に執筆する記者、ライターが一刀両断。褒めてばかりではありません。時には愛あるダメ出しも。複数の筆者が、それぞれの視点から鋭く評します。筆者は、勝田友巳(勝)、高橋諭治(諭)、細谷美香(細)、鈴木隆(鈴)、山口久美子(久)、倉田陶子(倉)、渡辺浩(渡)、木村光則(光)、屋代尚則(屋)、坂本高志(坂)。

人間を凶暴化させる謎のウイルスの感染爆発が発生し、韓国を脱出したジョンソク(カン・ドンウォン)。それから4年、家族を失い廃人のように生きていた彼は、閉鎖された半島に潜入し大金を奪うという危険な仕事を引き受ける。そこに待ち受けていたのは感染者の大群と、そんな地獄のような世界を楽しむ狂気の人間たち。両者に追い詰められたジョンソクは、2人の少女に助けられる。

大ヒットした「新感染 ファイナル・エクスプレス」の続編だが、別物として楽しめる。未知のウイルス、感染、そんな言葉が前作を見たときよりも身近になり、それより怖いのは人間、ということも知ってしまった今の私たち。コロナ禍前に撮ったはずなのに、人々の行動に既視感がある。しかしそんな世界でゾンビの群れをなぎ倒して突き進む母娘のカーアクションに爽快感をおぼえ、ラストへつながる二つの伏線に泣かされ、未来が少し明るく見えた。ヨン・サンホ監督。1時間56分。東京・TOHOシネマズ日比谷、大阪・TOHOシネマズ梅田ほかで公開中。(久)

異論あり

 ゾンビに「マッドマックス」と「ワイルド・スピード」を掛け合わせたような仕上がり。大ヒット作の続編には〝スケールアップ〟が付きものだが、派手なアクション志向に振りきったせいで、何とも騒々しい作品になってしまった。時折、目を見張るショットもあるのだが。(諭)

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