1 月 12 日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開のドキュメンタリー映画「巡る、カカオ ~神のフルーツに魅せられた日本人~」の公開を記念して舞台挨拶付き完成披露試写会が14日東京都千代田区のアキバシアターにて行われました。
登壇者はナレーションを担当する堀ちえみと和田萌監督。
大のチョコレート好き
和田監督が「この映画は本当にカカオとかチョコレートが好きな人が多く関わってくださって。それで堀さんにお願いしようということになったんです。本当にカカオ愛に満ちている方で。本当にカカオがお好きなんだなと思いました」と語るほどに、大のチョコレート好きだという堀。
そんな彼女が映画でナレーションを担当するのは、本作が初だったといい、「舌の病気をして、手術をした後で、 こういうナレーションのお話がわたしに来るなんて。なんて光栄でラッキーなのか と。カカオが導いてくれた気がします」と感激の表情を見せました。
カカオの存在が心の支え
堀にとってカカオは元気の源だという。「毎日食べています。やはり元気にな れる気がするんですよね。だから病気をした時も、『早く良くなってチョコレートを食べるんだ』と。そう思って頑張っていました」と語るなど、カカオの存在が心の支えになっていたとのこと。
本作の劇中では、カカオ農家 の人たちが手間暇かけてカカオを育てている様子などが映し出されているが、「もっとカカオを味わって。大切に食べないといけない なと思いました。そこにあることが当たり前だと思っていましたけど、こんな思いをわたしの元にやってきたのかと思ったら愛おしく て。これからはそういう思いでチョコレートを食べます」と語りました。
続けて、堀はカカオの魅力について「疲れた時や、元気を出したい時に癒 やされますよね。それと頭の回転が良くなる気がして。ついつい食べ過ぎちゃう んです。子どもたちから『食べ過ぎよ、お母さん』と叱られます」と振り返りました。「チ ョコレートは毎日食べています」と語るほどに、日々の生活に欠かせないもの だと堀は熱い想いを語り、「チョコレートを食べて元気になれるなと思ってから は、ずっと家に常備してあります。CM もやってましたからね」と笑ってみせた。 特にアイドル歌手として人気を博していた若い頃は、チョコレートをプレゼント としてもらうことも多かったとのこと。「普通は男性がいただくものだと思うんです が。当時は〝友チョコ〟がない時代なのに、女性からもたくさんチョコレートをいただいて、律儀に食べていました」というアイドル時代のエピソードに、会場の 観客も熱心に耳を傾けていました。
カカオの魅力は発酵食品
一方、ガーナ、コロンビアなど、カカオに関わる人たちを取材するために世界中を飛び回ったという和田監督。「こんなところに カカオがあるのかと思いました。普段なら絶対に行かないようなジャングルをどんどん分け入っていくんです。本当にカカオに導かれて、 世界中を飛び回った感じがします」と本作の撮影を振り返ると、カカオの魅力について「発酵食品ということですね。なんで日本 人のわたしがカカオの映画を撮るのかと考えていたんですけど、発酵ということにヒントがあるのかなと。発酵というのが、日本人にも近いものであるというのがありますし、カカオというのは、フルーツであり、発酵であるというところが面白いですよね」と 明かしました。
カカオを通 して旅を体験
イベントも終盤となり、最後のメッセージを求められた堀は「とにかくカカオのことが世界一よく分かる映画だと思いますので、こ れを観て、チョコを食べて一杯、というのもいいんじゃないでしょうか」と語ると、和田監督も「タイトルにも込めたんですが、『巡るカカオ』ということで、ガーナ、コロンビア、日本とまわったんですが、現在、過去と、いろいろと時間を巡る映画になりました。カカオを通 して皆さんにも旅を体験していただけたらうれしいなと思います」と観客に呼びかけました。