「進撃の巨⼈ The Final Season 完結編」のステージで迫力の生アフレコをする朴璐美

「進撃の巨⼈ The Final Season 完結編」のステージで迫力の生アフレコをする朴璐美

2023.5.31

MAPPA好きの元アニメ制作進行が歓喜!「MAPPA STAGE 2023」リポート

誰になんと言われようと、好きなものは好き。作品、俳優、監督、スタッフ……。ファン、オタクを自認する執筆陣が、映画にまつわる「わたしの推し」と「ワタシのこと」を、熱量高くつづります。

きどみ

きどみ

アニメーション制作スタジオMAPPAによるスペシャルイベント「MAPPA STAGE 2023」が2023年5月21日(日)に、東京ガーデンシアターにて開催された。
 
MAPPAは、世界でも高い評価を得た「この世界の片隅に」などのオリジナル作品から「進撃の巨人The Final Season」シリーズ、「呪術廻戦」、「チェンソーマン」など人気コミック原作の作品まで、幅広く手掛けている。
 
2年前にアニメーション制作会社で制作進行職として働いていた私は、もちろんMAPPAの存在を認識していて、雑誌「SWITCH」(スイッチ・パブリッシング刊行)のMAPPA特集を読み込んだり、NHKのドキュメンタリー番組「100カメ」で「進撃の巨人The Final Season」の制作現場を見たりと、ひそかに追い続けてきた。
 
そんなMAPPAがキャストやスタッフ、アーティストを集めて一日限りのイベントを開催すると知り、速攻チケットを入手。楽しみに当日を待ち望んでいた。今回は、MAPPA好き元アニメーション制作進行職の筆者が見た「MAPPA STAGE 2023」の感想をつづりたい。

キャストさんたちの掛け合いが楽しい「地獄楽」


23年4月からテレビ東京他にて放送中の「地獄楽」ステージには、声優の木村良平(亜左弔兵衛役)、高橋李依(杠役)、花守ゆみり(山田浅ェ門佐切役)、小林親弘(山田浅ェ門士遠役)が登壇。作品と絡めた「罪人を探せ!騙(だま)し合いクイズ!」ではひとり事前に仕込まれた罪人が誰かを巡って、お互いのささいな一言で相手を疑い、盛り上がりを見せていた。仲が良い様子がほほ笑ましい一方で、トークセッションの際は、それぞれが役の立場から真剣に作品への思いや「命のあり方」について語っていた。作品と同様「生きるとは何か」について考えさせられる回であった。

左から花守ゆみり、木村良平、高橋李依、小林親弘

おなかがすいた「とんでもスキルで異世界放浪メシ」


23年1月からテレビ東京他にて放送された「とんでもスキルで異世界放浪メシ」ステージには、声優の内田雄馬(ムコーダ役)、日野聡(フェル役)、木野日菜(スイ役)、内田真礼(ニンリル役)、そして松田清監督が登壇。作品について語ると思いきや、なんと「ムコーダキッチン」(MAPPA公式YouTubeチャンネルにて公開中の、内田雄馬による料理番組)が始まり、アニメ最終話で登場した「ワイバーン肉のビーフシチュー」をその場で調理! 完成されたシチューをおいしそうに食べるキャストたちは、まるでアニメから飛び出してきたようで癒やされた。

左から内田雄馬、日野聡、木野日菜、内田真礼、松田清監督

生アフレコで鳥肌が立った「進撃の巨人The Final Season 完結編」


23年秋に完結編の後編がNHK総合にて放送予定の「進撃の巨人The Final Season 完結編」ステージには、声優の梶裕貴(エレン・イェーガー役)、石川由依(ミカサ・アッカーマン役)、朴璐美(ハンジ・ゾエ役)、そして林祐一郎監督が登壇。モニターに完結編前編で放送された、14代調査兵団団長・ハンジが巨人と対峙(たいじ)する場面が映し出されると、突然生アフレコが始まった。生で聴いた朴璐美が演じるハンジの声は、アニメで見た時以上に迫力があり、終始鳥肌が立ちっぱなしだった。誰よりも巨人を知ろうとし、好奇心旺盛なハンジは、力強くてかっこいい朴璐美の声により、一層深みのあるキャラクターになっていると改めて感じる。

左から梶裕貴、石川由依、朴璐美、林祐一郎監督

作品への思いが伝わってきた「ヴィンランド・サガ」


23年1月からSEASON2がTOKYO MXにて放送中の「ヴィンランド・サガ」ステージでは、声優の上村祐翔(トルフィン役)、武内駿輔(エイナル役)、そして籔田修平監督と長谷川博哉プロデューサーが登壇。それぞれのお気に入りの場面を発表しながら、「(「ヴィンランド・サガ」は)人生のテーマついても描かれている」と語り合った。途中で原作者・幸村誠先生が独特なテンションで話している姿が映し出されると、やや緊張感があった会場の空気が緩んだのが印象に残る。キャスト、スタッフ、原作者、みんなが作品を大事にしている様子が伝わってきたステージだった。

左から上村祐翔、武内駿輔

3人がエピソードを楽しそうに話す「チェンソーマン」


22年10月にテレビ東京他にて放送された「チェンソーマン」ステージには、声優の戸谷菊之介(デンジ役)、坂田将吾(早川アキ役)、ファイルーズあい(パワー役)、そして着ぐるみのポチタが登壇。「頭のネジがぶっ飛んでるシーン」、「キュンシーン」、「ごはんシーン」を集めたアニメの総集編を見ながら、トークも繰り広げられた。「3人の中で誰が狂っているか」という質問には、坂田とファイルーズは戸谷と回答。アフレコ現場の様子やプライベートのサウナのエピソードを楽しそうに話していた。このキャストで、第2期が制作されることをひそかに願う。

抽選会をするポチタ、戸谷菊之介、ファイルーズあい、坂田将吾

作画の凄さにキャストも驚く「呪術廻戦」


23年7月にTBS系列にて第2期が放送予定の「呪術廻戦」ステージには、榎木淳弥(虎杖悠仁役)、内田雄馬(伏黒 恵役)、瀬戸麻沙美(釘崎野薔薇役)、緒方恵美(乙骨憂太役)が登壇。第1期の前半、後半、そして「劇場版 呪術廻戦 0」の各名シーンをまとめたVTRが主題歌と共に流れると、圧巻の作画に感動する。キャストたちも「作画が早くて凄(すご)い」と盛り上がった。トークセッションでは榎木が緒方に「少年の役を続けられているコツはありますか?」と質問。「継続は力なり」と回答した緒方の言葉には説得力があり、自分自身にも響いた。ステージ内では第2期のPV第2弾が初公開され、ますます期待が高まる。

左より榎木淳弥、内田雄馬
 
合計6時間、MAPPA作品にどっぷり浸った「MAPPA STAGE 2023」。深夜に見て、翌朝目が腫れるほど泣いた名シーンの生アフレコや、大好きなキャストたちによるトークセッション、「ムコーダキッチン」生披露など、作品ごとに企画内容が異なっていたため、飽きることなく最後まで楽しむことができた。新作の初解禁情報の発表の瞬間に立ち会えたのもワクワクした思い出である。
 
「MAPPA STAGE 2023」を見て特に感じたのは、どのキャストもMAPPAの作画や演出を心からリスペクトしているということ。キャラクターたちの表情や、躍動感のある動きなど、細かい箇所まで抜かりなく描かれた画(え)があるからこそ、声優さんたちの演技の迫力がより増すのだろう。やっぱり、アニメって素晴らしいなと感じられたひとときであった。
 
ビッグタイトルの制作が進行しつつも、新作の公開も控えているMAPPAの活躍を、これからも追い続けたい。

写真提供=MAPPA STAGE 2023

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ライター
きどみ

きどみ

きどみ 1998年、横浜生まれ。文学部英文学科を卒業後、アニメーション制作会社で制作進行職として働く。現在は女性向けのライフスタイル系Webメディアで編集者として働きつつ、個人でライターとしても活動。映画やアニメのコラムを中心に執筆している。「わくわくする」文章を目指し、日々奮闘中。好きな映画作品は「ニュー・シネマ・パラダイス」。
 

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