「マッシブ・タレント」®, ™ & © 2022 Lions Gate Ent. Inc. All Rights Reserved.

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2023.3.24

「マッシブ・タレント」

毎週公開される新作映画、どれを見るべきか? 見ざるべきか? 毎日新聞に執筆する記者、ライターが一刀両断。褒めてばかりではありません。時には愛あるダメ出しも。複数の筆者が、それぞれの視点から鋭く評します。筆者は、勝田友巳(勝)、高橋諭治(諭)、細谷美香(細)、鈴木隆(鈴)、山口久美子(久)、倉田陶子(倉)、渡辺浩(渡)、木村光則(光)、屋代尚則(屋)、坂本高志(坂)。

ニコラス・ケイジが自分自身を演じたアクションコメディーだ。借金にあえぐ落ち目のハリウッド俳優ニックが、100万ドルの報酬と引き換えにスペインの大富豪ハビ(ペドロ・パスカル)の誕生日パーティーに参加することに。しぶしぶ現地に着いたニックは、彼の大ファンであるハビと意気投合するが、米中央情報局(CIA)からあるミッションへの協力を求められる。

公私共に浮き沈みの激しいケイジのパブリックイメージを利用したパロディーなのだが、決してマニア限定の珍品ではない。「フェイス/オフ」「リービング・ラスベガス」といった過去の出演作を引用しつつ、友情、家族愛、冒険などの要素を混ぜ合わせ、一見さんも楽しめる痛快作に仕上げた。どこへ向かうかわからないマルチジャンル的な映画の構造そのものが、ケイジの波乱に富んだキャリアを反映しているかのよう。彼の熱狂的なファンの心理を体現したハビのキャラクターにも大笑いの1本。トム・ゴーミカン監督。1時間47分。東京・新宿ピカデリー、大阪・梅田ブルク7ほか。(諭)

ここに注目

「ヨッ!千両役者」といいたくなるほどニコラス・ケイジの魅力たっぷり。コメディーとアクションの加減も良く、派手なCGや巨大生物が登場せずとも爽快なエンタメ。一転、二転と凝った展開もスピーディーで、ケイジのファンのみならず、映画好きなら十分楽しめる佳品だ。(鈴)

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