「マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン」 © 2021 Greenlit Productions and New Docs.

「マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン」 © 2021 Greenlit Productions and New Docs.

2023.3.10

「マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン」

毎週公開される新作映画、どれを見るべきか? 見ざるべきか? 毎日新聞に執筆する記者、ライターが一刀両断。褒めてばかりではありません。時には愛あるダメ出しも。複数の筆者が、それぞれの視点から鋭く評します。筆者は、勝田友巳(勝)、高橋諭治(諭)、細谷美香(細)、鈴木隆(鈴)、山口久美子(久)、倉田陶子(倉)、渡辺浩(渡)、木村光則(光)、屋代尚則(屋)、坂本高志(坂)。

日本でも愛されているデザインブランド、マリメッコの伝説的なデザイナー、マイヤ・イソラのドキュメンタリー。彼女が残した手紙、日記などの文章を朗読する声や娘へのインタビューが、当時の写真や映像に重ねられている。

19歳で娘を出産し、3度の結婚や離婚を繰り返しながら世界中を旅したマイヤ。〝ほっこり〟という言葉で語られることもある彼女のデザインだが、人生にはそのイメージとは異なるエネルギーが満ちていたようだ。「大人になったら馬になると思っていた」という発想にもパンチがある。見終わる頃には、自由な魂を手放さずに思索を続け、すべてをデザインとして開花させた彼女の旅に同伴させてもらった気持ちに。筆者も愛用しているウニッコ(ケシの花)などおなじみのテキスタイルが劇中に登場。創業者の「花柄は一切作らない」という考えを覆した花だけシリーズの誕生秘話も興味深い。レーナ・キルペライネン監督。1時間37分。東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、大阪・シネ・リーブル梅田ほかで公開中。(細)

ここに注目

見聞きし感じたこと、結婚や離婚、恋から得た経験をデザインに昇華させたマイヤの人生が丁寧に描かれる。創作への情熱に触れると、彼女のデザインが今も愛される理由がよく分かる。淡々とした作りだが、彼女の膨大な数のデザインが次々と現れ、その多様さに圧倒された。(倉)

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