ネットフリックスで独占配信中の「涙の女王」

ネットフリックスで独占配信中の「涙の女王」

2024.3.22

配信チェック:「涙の女王」 大どんでん返し、第1話から

毎週公開される新作映画、どれを見るべきか? 見ざるべきか? 毎日新聞に執筆する記者、ライターが一刀両断。褒めてばかりではありません。時には愛あるダメ出しも。複数の筆者が、それぞれの視点から鋭く評します。筆者は、勝田友巳(勝)、高橋諭治(諭)、細谷美香(細)、鈴木隆(鈴)、山口久美子(久)、倉田陶子(倉)、渡辺浩(渡)、木村光則(光)、屋代尚則(屋)、坂本高志(坂)。

大ヒットした韓国ドラマ「愛の不時着」の脚本家、パク・ジウンが放つ新作ラブロマンス。今月にネットフリックスで配信がスタートし、韓国での放送に合わせ、現在は第4話まで視聴可能だ。日本国内の「今日のテレビ番組」視聴ランキングで、今週もトップ10入り。やはり注目度は高い。

ペク・ヒョヌ(キム・スヒョン)は農家の息子。財閥「クイーンズグループ」の3代目、ホン・ヘイン(キム・ジウォン)と出会い、周囲が奇跡と驚く結婚に至った。その3年後。2人はすれ違いを重ね、巨大な家の中で「家庭内離婚」状態に。ヒョヌは心が折れ、ついに本当の離婚を決意。父や兄たちは、家族を思ってか、自慢の種が消えるからか、反対するが……。

冷えに冷え切ったヒョヌとヘインの関係は、修復できるのか? そう思って見ていたら、第1話の終盤で早くも、大どんでん返しの展開が待つ。思えば「愛の不時着」も、北朝鮮と韓国の男女の恋愛模様だけでなく、南北問題の描写あり、派手なアクションシーンありの展開で、視聴者を魅了した。同じ脚本家の今作も、シンプルな「ラブロマンス」で終わるはずがない。最終回まで期待は高まる。

チャン・ヨンウ、キム・ヒウォン監督。全16話。ネットフリックスで独占配信中。(屋)