「ハッピーニューイヤー」 ©2021 CJ ENM CORP., HIVE MEDIA CORP. ALL RIGHTS RESERVED

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2022.12.09

「ハッピーニューイヤー」

毎週公開される新作映画、どれを見るべきか? 見ざるべきか? 毎日新聞に執筆する記者、ライターが一刀両断。褒めてばかりではありません。時には愛あるダメ出しも。複数の筆者が、それぞれの視点から鋭く評します。筆者は、勝田友巳(勝)、高橋諭治(諭)、細谷美香(細)、鈴木隆(鈴)、山口久美子(久)、倉田陶子(倉)、渡辺浩(渡)、木村光則(光)。

クリスマスと新年を前に、華やいだ雰囲気の高級ホテル、エムロス。長年の男友達から結婚すると知らされて動揺するホテルのマネジャー(ハン・ジミン)や、スイートルームの宿泊客で偶数にこだわるCEO(イ・ドンウク)ら、年齢も立場も違う14人の男女の恋模様が描かれる。

韓国映画、ドラマのファンにおなじみの豪華な役者陣を束ね、多彩なエピソードをテンポよく組み立てたのは「猟奇的な彼女」のクァク・ジェヨン監督。とりわけ、カン・ハヌルとユナの持ち味が生きた、人生に行き詰まった男がモーニングコールの声に励まされる物語や、苦楽をともにするシンガー・ソングライターとマネジャーの浪花節的なエピソードに心を動かされた。

まさに韓国版「ラブ・アクチュアリー」といった趣で、エンドロールまでホスピタリティーたっぷり。目新しさを求める向きには物足りないかもしれないが、せわしないこの季節、映画館でほっと一息つきたい人におすすめの一本だ。2時間18分。東京・新宿ピカデリー、大阪ステーションシティシネマほか。(細)

ここに注目

クリスマスにふさわしい、多幸感いっぱいのラブコメディー。お気楽な娯楽作だが、韓国映画の実力がうかがえる。大勢のスターが登場するエピソードを手際よくさばき、作り込んだ豪華な映像で飽きさせない。日本でこれだけの映画、果たして作れるだろうか。(勝)

ハッピーニューイヤー

ホテル〈エムロス〉の宿泊客は、クリスマスと新年のポジティブな雰囲気に浮かされていた。ホテルのマネージャーソジン(ハン・ジミン)は、占い師に「年末までに愛の告白を受ける」と言われ、15年も片思いをしている男友達のスンヒョ(キム・ヨングァン)との未来を期待していたが、思いがけず彼の結婚の知らせを聞くことになり、いきなり婚約者(コ・ソンヒ)を紹介される。
ホテル〈エムロス〉のCEOヨンジン(イ・ドンウク)は、この世のすべてを手に入れたかのような完璧なスペックと見た目の持ち主だが、人生における何もかもがペアで、すべての数字が偶数で終わらないと気が済まないという不思議な強迫症の持ち主だ。自宅のボイラーが故障し、スイートルームに滞在することになった彼は、ミュージカル女優を夢見る新米ハウスキーパー(ウォン・ジナ)に出会い…
公務員試験に落ち続け、恋人にもフラれた就活生ジェヨン(カン・ハヌル)は、大晦日に自殺しようと決意し、人生の最後を高級ホテルで過ごそうと決め、〈エムロス〉にやってくる。
オーストラリアから韓国に帰ってきたビジネスウーマンのキャサリン(イ・ヘヨン)は宿泊するホテル〈エムロス〉で40年前の初恋の人に再会。なんと彼は偶然ホテルのドアマン(チョン・ジニョン)として働いていた。
一方、歌手のイ・ガン(ソ・ガンジュン)はマネージャーのサンフン(イ・グァンス)との契約期間が終わろうとしており、大手事務所からのオファーが相次ぐ。サンフンは、他の事務所の半分も出せないことを知り、彼を手放そうとする。
フィギュアスケーターのアヨン(ウォン・ジアン)は高校一の人気者で、男子生徒からの憧れの的。同級生のセジク(チョ・ジュニョン)は高校一の人気者であるアヨンに、友人たちから「告白しろよ!」とけしかけられ、途方に暮れる。
整形外科医のジンホ(イ・ジヌク)は、毎週土曜日、ホテルでお見合いをしているが、断られ続けている。従業員たちは、なぜこのようなハイスペックな人が断られるのかと、不思議な気持ちで見守っているが…

公開:2022年12月9日
配給:ギャガ
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