© 2008 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

© 2008 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

2024.3.07

ドラマ化も発表!「トワイライト〜初恋〜」公開15周年でSNSで起こっていること

Y2K=2000年代のファッションやカルチャーが、Z世代の注目を集めています。映画もたくさんありました。懐かしくて新しい、あの時代のあの映画、語ってもらいます。

青山波月

青山波月

「トワイライト」をパロディーにする動画

長い髪のウィッグを付けた男性が教室に入ってくる。教室の中には真っ白な肌の男性が座っている。その男性はウィッグを付けた男性のことを異様ににらんでおり、ウィッグの男性は不審に思う。その時、教室の扇風機がウィッグの髪の毛を揺らした。すると、にらんでいた男性はとっさに息を止め、鼻をつまむ。
 
あれ、このシーン、どっかで見たことあるぞ? この曇り空みたいな薄暗い画面にも見覚えがある。私は数秒考えた後、そのTikTok動画に英語で書かれているキャプションを読み、大爆笑してしまった。
 
「Twilight’s 15th Anniversary」、映画「トワイライト〜初恋〜」公開15周年にちなんだパロディーだったのだ。大好きで何回見たかも分からないこの作品。言われてみれば、TikTokに登場している男性2人が見れば見るほど主人公のベラとエドワードに見えてくる不思議。演技を誇張させているものの、画角や画質、音楽など忠実にオリジナル映画を再現していて面白い。どうやら、最近は「トワイライト」をパロディーにする動画がはやっているそうで、海外のいろいろなインフルエンサーがこのチャレンジに参加していて、どれも抱腹絶倒の動画ばかりだ。ぜひとも一度#twilight15で検索してみてほしい。
 

三角関係を主軸

「トワイライト」は小説が原作で、イケメンのバンパイアとこれまたイケメンのオオカミ人間、そして田舎に引っ越してきた人間の少女の三角関係を主軸に描かれている。その恋愛模様に加え、バンパイアとオオカミ人間の因縁、同族同士の争いや家族関係など、さまざまな要素が盛り込まれたサスペンスフルな作品だ。「トワイライト〜初恋〜」は全5作品もあるトワイライトシリーズの第1作で、ここでは人間のベラとバンパイアのエドワードが禁断の恋に落ちる様子が描かれている。
 

美しいバンパイアすぎる

もうこのあらすじを聞いただけでドキドキが止まらない。私は昔から「不思議の国のアリス」や「ハリー・ポッター」などのファンタジーが大好きで、いまだに妖精はいると信じて疑わない人間なので、人間とバンパイアの禁断の恋なんて聞いただけでワクワクが止まらない。そして何と言っても、バンパイアのエドワード役を務めたロバート・パティンソンが美しすぎる。美しいバンパイアすぎる。
 
実は、ロバート・パティンソンは「ハリー・ポッター」でのセドリック役を初めて見た時から私の初恋の人。エドワード役のオーディションの際は、監督と一緒に審査していたベラ役のクリステン・スチュワートもロバートに一目で魅了されてしまったそう。肌は大理石のように輝き、声はベルベットのように甘く、ボルボを乗りこなし、ピアノの達人であり、100年生きた17歳を演じられるのはどう考えても彼しかいない。いろいろなパロディー動画を見ていると、やはりエドワード役は彼だからこそ滑稽(こっけい)にならず、純粋に「かっこいい」と思えたんだなと再認識した。
 

フォークスの現場訪問動画

パロディー動画の他にもTikTokでよく流れているのが、実際のロケ地であるフォークスの現場訪問動画。劇中では、バンパイアは日に当たると肌が宝石のように輝く特性を持っているため、エドワードらのカレン一家は曇り空が多いフォークスに越してきたことになっている。実際のフォークスも雨や曇りが多いそうだが、そのどんよりとした薄暗い質感が、まるで映画の中にそのまま入ってきたようで動画を見ているだけでワクワクする。
 
私は、トワイライトシリーズ全5作の中でも特に第1作の「初恋」が好きで、実際同じ意見の人が多いような気がする。なぜかというと、やはり人間とバンパイアの出会いに一番ワクワクするのはもちろん、「初恋」の彩度が低い色味やロマンチックなサントラが大好きなのだ。同じような感性を持った人たちがフォークスの景色を「初恋」の世界観に寄せて動画制作する。これもまた一つの新しい映画の楽しみ方だと感じた。
 

テレビドラマ発表

そして、そんな「トワイライト」ファンに朗報が! 「トワイライト」シリーズがテレビドラマとして生まれ変わることが決定したのだ。映画のリメークなのか、スピンオフを描くのかまだ分からないが、どっちのバージョンも見たい。映画の公開から15年がたっても、こうしていろいろな媒体の題材になり続ける映画「トワイライト」。もう何十回見たのか分からないが、改めてこうやって書いていると、早く見たくて仕方ない。今は大俳優となったクリステン・スチュワートとロバート・パティンソンのピュアな演技にも大注目だ。テレビドラマが始まる前に、「トワイライト」シリーズ全5作、堪能してみてはいかがだろうか。

U-NEXTにて配信中

ライター
青山波月

青山波月

あおやま・ なつ 2001年9月4日埼玉県生まれ。立教大学現代心理学部映像身体学科卒業。
埼玉県立芸術総合高等学校舞台芸術科を卒業後、大学で映画・演劇・舞踊などを通して心理に及ぼす芸術表現について学んだ。
高校3年〜大学1年の間、フジテレビ「ワイドナショー」に10代代表のコメンテーター「ワイドナティーン」として出演。
21年より22年までガールズユニット「Merci Merci」として活動。
好きな映画作品は「溺れるナイフ」(山戸結希監督)「春の雪』(行定勲監督)「トワイライト~初恋~」(キャサリン・ハードウィック監督)
特技は、韓国語、日本舞踊、17年間続けているクラシックバレエ。
趣味はゾンビ映画観賞、韓国ドラマ観賞。