2019年の香港民主化デモの中で起きた香港理工大学包囲事件。13日間に及ぶ籠城戦を内側から撮った緊迫のドキュメンタリー。
逃亡犯条例改正反対デモと香港当局の衝突が激化していた2019年11月。香港理工大学は、警察の包囲によって完全に封鎖され、中高生を含むデモ参加者が取り残された。救援物資を運び入れることも、記者や救護班が中に入ることも許されなかった。デモ隊は13日間に及ぶ籠城を余儀なくされ、逃亡犯条例改正反対デモで最多となる1377名の逮捕者を出すことになる。
警察は、個人情報と引き換えに投降を迫り、封鎖されたキャンパスでデモ隊は、「残るか、去るか」の決断を迫られていく。監督及び製作者は全員匿名で、出演者も防護マスクやモザイク処理でその表情は画面に出ないが、逮捕の恐怖と仲間を裏切ることの後ろめたさとの間での葛藤、長期戦の憔悴をカメラがまざまざと映し出す。
公開:2022年12月17日
配給:Cinema Drifters、大福
(C) Hong Kong Documentary Filmmakers
公開日: 2022年12月16日
理大囲城
予告編を見る:
監督 :
2019年
配給 :
公式サイト: https://www.ridai-shonen.com/#trailer
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