監督は、TSUBAKIやマキアージュなど、資生堂のCMを長年にわたって手がけてきた小島淳二。有田焼の街に生まれた14歳の少女の純粋で儚い青春を映し出した。主人公の結衣を演じるのは、ポカリスエットのCMで注目され、2013年には「ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-」で主演の1人を務めるなど、今後の活躍が期待される中島セナ。その母親役にMEGUMI、父親役を大迫一平、友人役として、ドラマ「ブラッシュアップライフ」の安原琉那が共演する。

伝統的な焼き物の街で、父・信夫（大迫一平）と祖母の3人で暮らしている14歳の結衣（中島セナ）は、絵を描くことが唯一の楽しみだった。放課後は美術教室に通っているが、個性よりも基礎を重視する指導に馴染めずにいた。一方、父・信夫が仕事先で知り合い、親しくなった若い絵付け師・美樹（宮内麗花）は、若い感性を生かしたデザインで自分の店を持ちたいと思っていた。美樹のデザインを目にした結衣は、その独創性にシンパシーを感じる一方、美樹もまた結衣の純粋な色彩への愛情に感銘を受ける。創作活動を通じて仲良くなる2人だったが、美樹は、公募展への出品を入賞が約束された古典的なデザインか、独自性のあるデザインにするかで葛藤していた。絵付け師として独立するためには、公募展での入賞が必要だったからだ。そんな美樹に対して結衣は個性を尊重するべきだと勧めるが…。大人たちの都合や裏切りに激しく動揺した結衣は、驚くべき行動に出る。

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