ナチス・ドイツによって略奪されたエゴン・シーレの名画「ひまわり」を巡り、美術オークションの世界で繰り広げられる駆け引きを描く。スイス国境近くのフランス東部の工業都市ミュルーズ郊外の家で見つかったひまわりを描いた風景画が、ナチスに略奪されたウィーン分離派の流れをくむエゴン・シーレの作品であることが判明したという実際の出来事にインスパイアされた本作。ヌーべルバーグの中心的存在のひとりだったジャック・リベットの脚本を数多く手がけ、「華麗なるアリバイ」(2008年)では、監督としてもその手腕を発揮したパスカル・ボニゼールが、監督、翻案、脚本、台詞を手掛けている。
パリのオークション・ハウスで働く競売人(=オークショニア)のアンドレ・マッソンは、エゴン・シーレと思われる絵画の鑑定依頼を受ける。シーレほどの著名な作家の絵画は、ここ30年程市場に出ていないため贋作も疑われたが、念のため元妻で相棒のベルティナと共に、絵が見つかったフランス東部の工業都市ミュルーズを訪れる。絵があるのは化学工場で夜勤労働者として働く青年マルタンが、父亡き後母親とふたりで暮らす家だった。現物を見た2人は驚き、笑い出す。それは間違いなくシーレの傑作だったのだ。思いがけなく見つかったエゴン・シーレの絵画を巡って、さまざまな思惑を秘めたドラマが動き出す。
公開日: 2025年01月09日
オークション 〜盗まれたエゴン・シーレ
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原題:Le Tableau volé
2022年 /フランス /91分
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公式サイト: https://auction-movie.com/
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