1975年にローラ・マルヴィによって初めて使用された「Male Gaze=男性のまなざし」なる用語。以来、そのさまざまなニュアンスと言外の意味をフェミニストの映画理論家たちは探求してきた。ニナ・メンケスはマルヴィのほか、ジュディス・バトラー、ベル・フックス、アンジェラ・カーターらフェミニストの書き手のきわめて重要な著作に基づきつつ、そこに製作中の映画監督兼撮影者としての自身の視点を加える。彼女は、1896年から現在に至る200本に及ぶ注目に値する映画のクリップを用いて、とりわけショットの設計自体(POV(主観映像)、フレーミング、カメラの動き、照明、そしてサウンドデザインさえも)が映画史を通じて、いかに性差別的な二元論を永続させるべく機能してきたか、そしてその二元論がわれわれの実人生にもたらす深刻な含意を暴いていく。
2024年5月10日〜全国順次開催される特集上映「ニナ・メンケスの世界」で日本初公開。
© BRAINWASHEDMOVIE LLC
公開日: 2024年05月09日
ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー
監督 :
製作総指揮 :
プロデューサー :
音楽 :
原題:Brainwashed: Sex-Camera-Power
2021年 /アメリカ /107分
配給 :
公式サイト: https://ninamenkesfilmfes.jp/
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