パリオリンピック2024の新競技種目として採用され注目を集めるブレイキンは、1970年代のニューヨークサウスブロンクス地区で生まれ、鍛え上げられた身体によるアクロバティックな動きと、リズムやビートに合わせて創造性を駆使した踊りで対峙する相手とバトルするストリートダンスのスタイル。本作は、世界一のブレイカーを目指す兄弟の奮闘と絆を描く。監督は、ストリートダンス選手権で優勝を目指す若者たちの成長を描いたヒットシリーズ「ストリートダンス」を手がけた ダニア・パスクィーニとマックス・ギーワ。カラム・シンとケルビン・クラークというイギリスのブレイキン強化選手にも選ばれたトップブレイクダンサーの2人が兄弟役で主演する。世界屈指のブレイキンチームのメンバーのニーク・トラアが振付を担当。また、劇中にはチームジャパンとして、2005 年に京都で結成された「BODYCARNIVAL」が登場する。

仲の良い兄弟で、ブレイキンのパートナーだったトレイ（ケルビン・クラーク）とベンジー（カラム・シン）だったが、ある事故が原因で対立し、目を合わすこともなくなった。優等生のトレイは大学進学を目指し、ベンジーはブレイキンで注目される存在だが、父親に反抗して家にもよりつかない。父の誕生日会もすっぽかし、連れ戻しに来たトレイの言葉に耳も貸さない。2人はブレイキンで対戦し決着をつけようとするが、その様子がSNSで拡散されたことで、世界選手権のイギリス代表の選考会に招待される。突然やってきた大きなチャンスにすべてを投げ出して代表チーム入りを目指す2人。厳しいトレーニングに耐え、最終選考に残った2人の関係もゆっくり改善し始める。しかし、大会直前にある出来事がベンジーを襲う。再三の危機を乗り越えて勝ち進むイギリス代表チームだが、決勝の舞台には無敵のフランス代表が立ちはだかる。

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