シニア女性だけのチア・ダンスチーム「カレンダー・ガールズ」の活動を追ったドキュメンタリー。監督は、本作が長編デビューとなるスウェーデン出身のアートディレクターのマリア・ルーフヴードと映画、テレビの作曲家ローべ・マルティンセン。本作は、2022年フォートマイヤーズ映画祭最優秀ドキュメンタリー賞、2022年サウスサイド映画祭最優秀作品賞、第40回ベルガモ・フィルム・ミーティング最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した。

カレンダー・ガールズは、2006年に誕生した50歳以上の女性たちで構成されるチア・ダンスチーム。チャーミングな笑顔とユニークなダンスでフロリダ南西部の人々の心をつかんできた。バックグランドも様々、多くはリタイアした女性たちで、ほとんどがダンス未経験。それでも年間100回以上の公演を行い、週3日の練習をこなす。自分たちで振付けし、衣装もお手製。パワフルで前向きな彼女たちのダンスの裏には、持病との闘い、夫の無理解、服役していた過去を持つメンバーもいる。そして、老いとの向き合い。それぞれの過酷な背景がありながら、彼女たちの友情と連帯、夢とユーモアいっぱいの〝青春物語〟。