痴人の愛

©2024「痴人の愛」製作委員会

公開日: 2024年11月28日

痴人の愛

谷崎潤一郎の名作「卍」を2023年に新解釈で映画化した井土紀州監督が、新たに「痴人の愛」を題材に、創作と恋人との間でもがき苦しむ〝物語る者〟の悲哀を描く。脚本は「卍」で長編映画デビューした小谷香織との再タッグ。原作誕生から100年の年に、独自の「痴人の愛」を生み出した。主人公の河合譲治役は、「赤目四十八瀧心中未遂」(2003年)や「キャタピラー」(10年)の大西信満。そして、譲治の〝運命の女・ナオミ〟を「ヘルドッグス」(21年)や「レディ加賀」(24年)の奈月セナが演じる。共演には土居志央梨、村田雄浩、川瀬陽太のほか、吉岡睦雄、中島ひろ子、芳本美代子など豪華な顔ぶれが揃った。

脚本家志望も未だプロデビューできずにいる河合譲治(大西信満)は、同じシナリオ講座に通う若者たちと入った寂れたバーで、ナオミ(奈月セナ)と名乗る美しい女性と出会う。俳優を目指しているという彼女に「シナリオ講座の講師」と勘違いされた譲治は苦笑しながらも、自身の身の上を明かす。ある日譲治は、シナリオ講座の講師・椿(村田雄浩)に「自分の代わりに映画の脚本を書いてみないか」と誘われる。原作は、谷崎潤一郎の「痴人の愛」。今度こそ成功してみせると二つ返事で依頼を引き受けた譲治だったが、脚本執筆に苦戦する中でナオミとの関係が急速に近づいていく。しかし、それは甘く、苦く、狂おしい時間の始まりだった…。

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2024年 /日本 /106分 /R15+

公式サイト: https://www.legendpictures.co.jp/movie/chijinnoai/

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