人形たち~Dear Dolls

公開日: 2023年04月07日

人形たち~Dear Dolls

4人の女性監督が〝人形〟をモチーフに描いたオムニバス映画。女性として映画を撮り続けてきた4人が、「なぜ女性が映画を撮るのか」 「女性が映画を撮るのはただの遊びなのか」「女性の職業監督はなぜ少ないのか」「日本映画は性暴力の巣窟なのか」の問いに対し、女性たちの自由と解放を、生きづらさを感じている女性たちの4つのストーリーで表現した。重いテーマを扱いながらもコミカルな味わいは、対立よりも和によって良くしたいという4人の意思による。2022年の「プチョン国際ファンタスティック映画祭」インターナショナルコンペティション部門に選出され、ベスト10作品に選ばれた「Bird Woman」(大原とき緒監督)を併映。

「怒れる人形」(海上ミサコ監督)
上司のハラスメントに苦しむ姉サラサを見て、怒った妹ナズナは、姉がくれた人形「カウボーイのケンジ」になりきり、上司に復讐すべく投げ縄の特訓をする。前作「夢幻紳士 人形地獄」に続き、皆木正純が出演。ハラスメントに立ち向かう姉役を紀那きりこが演じる。

「Doll Woman」(大原とき緒監督)
人形と暮らす女が、人形と暮らす男と出会う。荒んだ時代のガール・ミーツ・ボーイ。撮影監督は、三谷幸喜監督作品「ラヂオの時間」で日本アカデミー賞優秀撮影賞を受賞した髙間賢治。映画監督でもある廣末哲万が出演している。

「JOMON-わたしのヴィーナス」(西川文恵監督)
将来に悩む11歳の女の子ちひろは、手のひらサイズの古代の女性像を見つける。女性像は女に化身し踊り始め、古代の女性の生き様を表現する。国内外からも高い評価を受けている作曲家、一ノ瀬響が音楽を担当。ナレーションはブレイク・クロフォード、ダンサーの鈴木美奈子が古代の女神を演じる。

「オンナのカタチ ヒトの形をして生まれながらも存在消されしモノの情景」(吉村元希監督)
女らしさとは何か。女性であることとはどういうことか。現実と虚構を行き来しながら、監督本人の過去と現在を織り交ぜ、女性の表象について考察する。映画監督・俳優の福島拓哉と、モデルとして広告やCMで活躍する田中玲が出演。吉村も本人役で出演している。

公式サイト: https://deardolls.wixsite.com/movie

新着記事