主人公F・Mがカットアップして製作したテープをハンバーガーショップで再生し、来店客に聞かせているうちに決定的なノイズを入手する。最終的なテープを完成させ無数のテープをばらまいていくと、やがてノイズで神経に異変を起こした人々が暴徒化していき、事態は予期せぬ方向に突き進んでいく。
ドイツのアーテイストのムシャが、ウィリアム・バロウズによるビートニク小説のカットアップ手法(テキストをランダムに分割して無作為に再構成する技法)を踏襲して監督したSFジャーマン奇作。ノイズで人々を洗脳する青年F・MをノイバウテンのF・M アインハイトが演じるほか、ウィリアム・バロウズ自身も出演。デイブ・ホール、ジェネシス・P・オリッジ、マット・ジョンソン(ザ・ザ)など、80sを代表するアーテイストが音楽を担当している。
2024年9月14日~10月4日の日程で新宿K’s cinemaで開催される「奇想天外映画祭2024」で上映。
© Klaus Maeck
公開日: 2024年09月14日
デコーダー
監督 :
出演 :
音楽 :
原題:Decoder
1983年 /ドイツ /87分
配給 :
新着記事
黒澤明の大傑作「七人の侍」は、海外で今、どう見られているのか。メルボルン鑑賞リポート
フェイクニュースと陰謀論を疑似体験「エンタメ通してワクチンに」「フィクショナル」
自分の過去が暴かれるかもしれない恐怖を描くスリラー「ディスクレーマー 夏の沈黙」
高倉健没後10年「緋牡丹博徒 二代目襲名」をZ世代ライターが見た「強烈なインパクトを残す主役級の『瞳』」