原作は、2015年に「サラバ！」で第152回直木賞を受賞した⻄加奈⼦が2010年に上梓した同名の小説。監督は、その⻄加奈⼦を敬愛してやまないふくだももこ。短編「⽗の結婚」（2015年）以降、「おいしい家族」（19年）、「君が世界のはじまり」（20年）、「ずっと独⾝でいるつもり？」（21年）とコンスタントに作品を発表する一方、2016年に⼩説「えん」で第40回すばる⽂学賞を受賞するなど、多彩な才能を発揮している。主演はふくだ監督が〝⼀番撮りたい俳優〟うらじぬの。「ルッキズムに傷つく⼆⼈の親友同⼠が、⾜元が燃えている男の噂を聞きつけ探し始める」という原作の⾻格はそのままに、、無⾃覚な差別や偏⾒、ラベリングに傷つく⼈たちを救っていく姿を通して、新しい連帯の形を提⽰するシスターフッドムービー。

梨⽥（うらじぬの）と浜中（ファーストサマーウイカ）、彼女たちは唯⼀無⼆の親友。ある日、容姿や恋愛経験を揶揄されて傷ついた表情のお笑い芸人を見て、梨⽥はふと思う「なぜ彼は⾒た⽬を変えなければならないのだろう。恋⼈がいないことがそんなにダメなことなのだろうか。そしてなぜ私は体中の⽑を無くさなければならないのだろう」その日から梨⽥と浜中は⾃分のために脇⽑を⽣やし、ダンスをすることで⾃分たちを解放するようになる。そんな折、浜中が⾼円寺周辺ばかりに出没する「炎上する男」の噂を聞きつけてきた。⼆⼈は好奇⼼を頼りに探し回る。ぼうぼうと⾜が燃える男。その男は、⼀体何者なのだろうか。

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