ガザ地区に留学したイタリア人医学生の葛藤や成長を描くドキュメンタリー。監督は、「Don't Come Back(原題)」(2023年)でもコンビを組むドキュメンタリー監督のチアラ・アべザニと撮影監督のマッテオ・デルボ。
救急外科医を志望するイタリア人医学生のリッカルドは、奨学金を得てガザ地区へ留学することを決意する。友人たちは彼の安全を心配するが、爆発性弾丸による外傷についての論文を書いている彼は、実践経験の場と考える。複雑なプロセスを経て、欧州から初の留学生としてガザ・イスラム大学に到着すると、学長に歓迎され、多くの期待と注目を集める存在になる。しかし、救急医療の現場に入ると、外科医としての適性を自問したり、不安やストレスに潰されそうになる。悩むリッカルドを救ったのは、同じく医師を目指す医大生サアディらパレスチナ人の若者たちだった。イスラエルとの紛争が再燃すると、リッカルドは難しい選択を迫られる。安全のためガザを一時的に離れた彼だったが、しばらくしてガザに戻り、緊迫する救急医療の現場へと飛び込んでいく。そして、至近距離で爆撃を受ける体験をしながらも、彼は救急外科医になる決意を固めていく。
© 2021 Arpa Films
公開日: 2024年03月16日
医学生 ガザへ行く
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原題:Erasmus in Gaza
2020年 /スペイン /88分
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公式サイト: https://unitedpeople.jp/archives/4501
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