前作「エスター」（2009年）で、とある夫婦に孤児院から養子として引き取られた９歳のエスター。見た目からは想像できない凶暴性を内に秘め、血みどろの惨劇を引き起こし、衝撃の素性をクライマックスで明かしたが、本作はその前日譚。前作を実年齢10歳で演じたイザベル・ファーマンが、25歳になった今、メイク、撮影トリックを駆使して再び9歳のエスターを演じる。

2007年、米コネチカット州に暮らすオルブライト夫妻は、愛娘エスターを４年前の失踪事件で失っていた。ある日、夫妻のもとにエスターがロシアで保護されたという知らせが届く。手放しで喜ぶ父親のアレンだったが、母親のトリシアは娘の言動に違和感を覚えていた。やがて、本性を剥き出しにしたエスターが暴走を始める。実は、彼女はエストニアの精神科病院を脱走し、裕福なオルブライト家に目をつけて成りすました血も涙もない殺人鬼だった。

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