原作は、ポーランド人作家レオポルド・ティルマンドの実体験に基づく自伝的小説「Filip」。

1941年、ワルシャワのゲットーで暮らすポーランド系ユダヤ人フィリップ（エリック・クルム・ジュニア）は、ナチスによる銃撃によって恋人サラや家族、親戚を目の前で殺されてしまう。2年後、フィリップはフランクフルトの高級ホテルのレストランで、素性を隠してウェイターとして働いていた。自身をフランス人と偽り、戦場に夫を送り出し孤独にしているナチス将校の妻たちを次々と誘惑し、無慈悲に捨てることでナチスへの〝復讐を果たす〟日々を過ごしていた。ある日、プールサイドで知的な美しいドイツ人のリザ（カロリーネ・ハルティヒ）と出会い、愛し合うようになる。復讐から始まった思いは、やがて、本物の愛に変わっていくが…。

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